画像検査

一般撮影検査

検査の概要・内容

胸部や腹部をはじめ、全身の骨に対してX線を当てて撮影する、通称レントゲン検査です。内科分野では、心臓や肺などの状態などを素早く簡単に知ることができ、また整形やリウマチ関係では骨折や関節変形などの有無・程度などを判別するための検査です。

当院では高画質で被ばく線量を少なく出来る富士フイルム社製のFPD(フラットパネルディテクタ)というデジタル画像撮影装置を導入しており、特に骨関係の撮影では骨折などがより鮮明に写るような高画質なFPDを使用しています。また、胸のレントゲン撮影には、肺の長い方や体格の良い方でも対応できる通常より大きいサイズの17×17インチ(通常は14×14インチ)のFPDを使用しています。

担当技師紹介

男性技師2名、女性技師3名が交代で担当しています。

検査の準備

当院の装置は高画質なため、撮影時に従来のボタンや金具に加えて、今まで写りにくかった髪の毛、服のしわやプリント、ゴムの締め付けなども写り診断の妨げになります。そのため撮影時にはご自身の無地のTシャツまたは肌着1枚のみを着用していただき、長い髪の方はまとめていただくようにお願いしています。事前にレントゲン検査を受けることがわかっている方(特に健康診断を受けられる方)は、ご用意をお願いいたします(検査着の貸し出しも可能です)。また場合によっては全身検査着に着替えていただくこともあります。

検査の日程

月曜日から土曜日8:45~16:45まで
(木曜日と土曜日は午前12:30まで)

予約方法

予約不要です

よくある質問(FAQ)

Q1.被ばくが心配なのですが、大丈夫でしょうか?

一般撮影は全体的に医療被ばくとしては少なく、通常の撮影では健康に被害を及ぼすことはないと言われています(環境省HPより)。また当院の装置では、より少ないX線量で撮影が出来ますので、さらに被ばく量が少なくなり、安心をして検査を受けていただけます。

CT検査

検査の概要・内容

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略で、X線を用いて輪切りの画像を撮影する検査です。ドーナツ状の機械の中に寝た状態で入って行き撮影します。検査時間も短く、切ることなく人体内部を観察できる検査装置です。当院はCanonのAquilion PLIMEという装置を設置しており、0.5ミリメートルの間隔で断層画像を作成できるため、ごく小さい病変も発見され易くなっています。

また、狭心症や心筋梗塞の原因となる冠動脈(心臓を栄養する大切な血管)の狭窄などが無いかを調べるための、造影剤を使用した心臓CT検査も出来ます。この検査は心臓カテーテル検査に比べ安全かつ短時間で出来、また入院の必要がありません。

担当技師紹介

男性技師2名、女性技師3名が交代で担当しています。

検査の準備

金属製品(ネックレスやピアス、ファスナーなど)が撮影の妨げになります(正しい画像が得られません)ので、撮影箇所の金属製品を外していただきます。場合によっては、全身検査着に着替えていただくこともあります。また、おなかの検査や造影剤を使った検査では、お食事をとらないようにお願いすることがあります。

検査の日程

月曜日~土曜日の8:45~16:45までで、原則ご予約制にて対応しています(木曜日、土曜日は午前のみ)。

ご予約が無くても、検査室に空きがあれば当日も検査対応可能です。外来にてお尋ねください。

予約方法

お電話でのお問い合わせは096-381-2248(くわみず病院 代表)、または病院外来か予約センターにて直接対応いたします。

よくある質問(FAQ)

Q1.被ばくが心配なのですが、大丈夫でしょうか?

1回の検査での被ばく量は2.4~12.9ミリシーベルトと検査によってばらつきがあり、胸のレントゲンの0.06ミリシーベルトと比べると多少被ばく量は多くなっていますが、直ちに健康に及ぼす量ではありません(環境省HPより)。検査には必ずリスクと利益が伴いますが、利益よりリスクが上回る検査はお勧めしていませんので、安心して検査を受けられてください。

Q2.狭いところが苦手ですが、検査は受けられるでしょうか?

体が入っていく部分(ドーナツ状の丸い空間)の大きさは78㎝と以前より大口径となっており、頭部の検査以外は、ほとんどお顔は丸い空間の中に入らない状態で撮影しますので、圧迫感を感じにくくなっています。

Q3.検査時間はどれくらいかかりますか?

5~30分程度で、造影剤を使わない検査は、ほぼ5分以内に終わります。造影剤を使う検査は前後で点滴を行いますので、時間に余裕を持ってお越しください。

骨塩定量測定検査

検査の概要・内容

骨を構成しているカルシウムなどのミネラル類の量を測定する検査です。色々な体の部位を測定する方法がありますが、当院では骨粗しょう症に伴う骨折を起こしやすい部位(大腿骨頸部と腰椎)2か所を測定するDXA法を用いた装置を使用しています。この検査法は日本骨粗鬆症学会なども推奨している測定精度に優れた方法です。また測定時間が短く、放射線の被曝量も少ない(胸のレントゲンと同等程度)という利点があります。

担当技師紹介

男性技師2名、女性技師3名が交代で担当しています。

検査の準備

【 検査が出来ない方 】

  • 妊娠中またはその疑いがある方(不妊治療中や妊活中の方を含む)
  • 腰椎や大腿骨頸部に取り外しができない金属や、また腹部の手術後で手術用器具が入っている方(入っている位置によっては骨密度測定が出来ることもありますので、ご相談いただければレントゲンにて確認を致します)
  • その他:ペースメーカーを装着されている方は、検査できる機種かメーカーに問い合わせる必要があります(お持ちのペースメーカー手帳にてご確認いただき、お問い合わせください)。
  • 仰向けに寝られない方
検査の日程

月曜~金曜の8:45~16:45まで原則ご予約制にて対応しています(木曜日は午前のみ)。

ご予約が無くても、検査室に空きがあれば当日も検査対応可能です(外来にてお尋ねください)。

予約方法

お電話でのお問い合わせは096-381-2248(くわみず病院 代表)、または直接病院外来か予約センターにて対応いたします。

よくある質問(FAQ)

Q1.検査費用はどれくらいかかりますか?

保険診療3割負担で1,350円(腰椎と大腿骨頸部2か所測定が基本です)
別途、診察代などが必要です。

Q2.検査時間はどれくらいかかりますか?

腰椎、大腿骨 2か所測定で10~15分程度です。

Q3.検査時の服装で気をつけることはありますか?

測定の際、両足を高い台の上に乗せますので、金属がついていない服で、スカートよりパンツがベストです(検査着のご用意もあります)。

Q4.検査前後の食事制限はありますか?

制限はありません。

Q5.どういった人が検査の対象ですか?

保険診療では閉経後の女性、過度のアルコール摂取(1日3単位以上)をしている方、現在喫煙している方、血縁者に大腿骨頸部を骨折した人がいる方、50歳以上の男性、わずかな外力で骨折したことがある方、骨粗鬆症を引き起こすお薬を飲んでいる方などが対象になります。保険診療の対象者でない方でもご希望があれば検診にて4,500円で検査いただけます。

マンモグラフィ

検査の概要・内容

マンモグラフィ装置の専用の圧迫板で、乳房を薄く広げてしっかりと固定してから撮影する画像検査です。この検査では、早期乳がんや乳がん以外の病変を見つけ出すことに非常に有効です。日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49 歳と60~64歳ですので,日本では40歳以上の女性に対して検診マンモグラフィが推奨されています。

マンモグラフィ装置の専用の圧迫板で、乳房を薄く広げてしっかりと固定してから撮影する画像検査です。この検査では、早期乳がんや乳がん以外の病変を見つけ出すことに非常に有効です。日本人女性の乳がんの好発年齢が45~49 歳と60~64歳ですので,日本では40歳以上の女性に対して検診マンモグラフィが推奨されています。

担当技師紹介

撮影は女性技師が行い、検診マンモグラフィ撮影認定を取得した2人の技師と認定技師を目指して頑張っている勉強熱心な若手技師が交代で担当いたします。

検査の準備

下記の項目に当てはまる方は当院では検査できませんので、ご了承ください。

  • 妊娠中またはその疑いがある方(不妊治療中や妊活中の方を含む)
  • 豊胸術,乳房再建術を受けたことがある方
  • ペースメーカー,ICD(埋め込み型除細動器),カテーテル,V-Pシャント,CVポートなどの医療器具を装着されている方
  • 授乳中または断乳後3か月以内の方

※乳房が張りやすい生理前や生理中は圧迫をする際に痛みを感じやすくなりますので、出来るだけ避けてください。

検査の日程

:男性医師

:女性医師

午前
午後
予約方法

乳がん検診(個人、熊本市補助対象)の方は健診センター(096-381-2630)、その他のご予約・お問い合わせは096-381-2248(くわみず病院 代表)までお願いいたします。

よくある質問(FAQ)

Q1.検査費用はどれくらいかかりますか?

何らかの症状のある方は、保険診療3割負担で診察代含め2,500円前後(視触診+マンモグラフィ2方向)です。症状の無い方は個人検診として年齢問わず5,500円で検診を受けていただけます。

Q2.検査時間はどれくらいかかりますか?

10~15分程度です。

Q3.検査時の服装で気をつけることはありますか?

上半身はすべて脱いで検査着に着替えていただきますので、上下別れた服装がお勧めです。

Q4.検査の際に注意することはありますか?

結べる長さの髪の方は検査の妨げにならないようにヘアゴムなどでまとめていただき、ぶら下がるタイプのイヤリングやピアス、ネックレスなどは外していただきます。当日、制汗剤やラメの入ったパウダー等のご使用はお控えください(画像に影響する可能性があります)。

Q5.どういった人が検査の対象ですか?

検診では、マンモグラフィ撮影をすることでリスクより利益が上回ると実証されている40歳以上の方がお勧めです。20~30代の方は乳腺が発達しているため、マンモグラフィでは、内部のしこりが見つけにくい傾向にあり、検査の有効性に関しては十分な報告がありません。このことも一考したうえで個人の判断で受けられてください。

もちろん、何か自覚症状のある方は、マンモグラフィと乳腺エコーを合わせて受けていただくことで精度が上がりますので、保険診療にて両方の検査を受けられることをお勧めします。

胃バリウム検査

検査の概要・内容

食道、胃、十二指腸の疾患の早期発見のため、発泡剤(炭酸)で胃を膨らませてからバリウム(造影剤)を飲んで、胃壁(胃の粘膜)にバリウムを付着させ、胃の形や粘膜に異常が無いか確認するためX線(レントゲン)を連続的に照射しながら撮影する検査です。

検査では、最初にバリウムを飲んでから指示に従って検査台の上で体の向きを変えつつ撮影し、検査時間は10~15分程度です。

担当技師紹介

男性技師2名、女性技師3名が交代で担当しています。

検査の準備

【 検査が出来ない方 】

バリウム製剤、発泡剤、下剤に対するアレルギーがある方、妊娠中または妊娠の疑いのある方(不妊治療中や妊活中の方も含みます)、1年以内に何らかの手術を受けられた方、胃腸疾患の既往歴(ねんてんや閉そく等)がある方、または現在治療中の方、高血圧(180/110mmHg以上)、ぜん息、在宅酸素療法中、透析中、便秘(排便が3日以上無い方)、水分摂取制限がある方、1年以内に心筋梗塞や脳梗塞・脳出血などの病気をした方、授乳中で下剤が飲めない方、体重120kg以上の方、誤嚥をよくする方等

【 飲食に関する準備 】

※下図は画面に収まらない場合、
左右にスライドしてご覧いただけます。

前日 当日
お食事 21時までに軽めにお済ませください 絶食、喫煙も禁止
アルコール 禁止 禁止
お薬 普段通り服用されてください インスリン・経口血糖降下剤は禁止、その他のお薬は受付時間4時間前までに服用してください
水分 制限はありません 受付時間2時間前までに水のみ200ml以下は可(その他の飲み物は禁止)
検査の日程

月曜日~金曜日の8:45~16:45までの完全ご予約制です(木曜日は午前のみ)。

午後の検査の方は、検査までは絶食ですので、お気を付けください。

予約方法

お電話でのお問い合わせは096-381-2248(くわみず病院 代表)、または病院外来か予約センターにて直接対応いたします。

よくある質問(FAQ)

Q1.胃カメラとの違いはなんですか?

メリットとして食道や胃の動き、食べ物の通り方、胃の全体の形がよく分かることが挙げられます。また胃の萎縮の進行度合いで胃カメラでは分かりづらいスキルス性胃がんの診断にも役に立ちます。

デメリットは、早期の胃がんを見落とす可能性があり、また異常が発見されてもその場で処置が出来ないことや、検査後の処置が面倒であること、そしてX線を使用した検査で被ばくがあることです。他のレントゲン検査に比べて被ばく量は多くなっています(参考値:胸部レントゲン検査(0.06ミリシーベルト)、胃バリウム検査(3.7~4.9 ミリシーベルト)。

Q2.バリウムを全部飲むのが苦痛ですが、全部飲まないといけませんか?

バリウムを綺麗に胃の内壁全体に塗り付けることで精度の高い検査が行えますので、出来るだけ全量(150ml)飲んでいただきます。どうしても飲めないという方は診断に影響が出る恐れがあり、検査のお勧めは出来ません。

Q3.げっぷを我慢出来ませんが、よい対処法はありますか?

胃のしわを広げ、粘膜を見やすくするために、最初に発泡剤というお薬を飲んでいただきます。胃内の病変を見つけるためには、げっぷの我慢は大切ですので、検査中はなるべくあごをひいて下を向いたり、唾を飲み込んだりするとげっぷが出にくくなります。