専門外来小児食物アレルギー外来
摂取した食物が原因となり免疫学的機序(体を守る働きを免疫と言います)を介してじん麻疹・湿 疹・下痢・咳・ゼーゼーなどの症状が起こることを食物アレルギーといいます。当院ではそのような症状にお困りの15歳以下の子供さんが対象です。
アレルゲンとなる食品は食べられなくなると思われる方も多いと思います。しかし、食物除去はずっと続けなければならないものではありません。個人差はありますが時期が来ればほとんどの人がアレルギーを起こさなくなります。当院の小児食物アレルギー外来では、血液検査や食物経口負荷試験を行い、本当に食物アレルギーがあるのかどうか、食物アレルギーがあってもどのくらいまでなら安全に食べることができるかなどを見ていきます。
診療体制
毎週木曜日のみ(第5木曜日と祝日除く)、完全予約制となっております。
小児科医(食物アレルギー専門)1名、看護師1名で対応します。
第1木曜 | 第2木曜 | 第3木曜 | 第4木曜 | 第5木曜 | ||
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午前 | ○ | ○ | ○ | ○ | - | |
午後 | - | - | - | - | ○ | - |
★初診の方へ★
- ・診察前に問診票を記入していただきます。
- ・初診時は診察を受けていただき、今後の進め方、食物経口負荷試験の予定などを相談していきます。食物経口負荷試験は行いません。
- ・当院での食物経口負荷試験はリスクが高いと医師が判断した場合は、安全性と今後のフォローを考慮し、食物経口負荷試験が可能な病院へご紹介となる場合があります。
~持参するもの~
- ①保険証
- ②ひまわりカード(熊本市)または自治体のこども医療費助成の受給者証(利用できない自治体もあります)
- ③かかりつけ医からの紹介状(ある方のみ)
- ④血液検査データ(ある方のみ)
- ※紹介状と検査データを持参されている場合は、必ず受付の際に医事課スタッフへ提出してください。
診察の流れ
- 問診票の記入
- 診察
- 血液検査
- 結果説明と今後の治療の進め方を相談
- *採血結果は当日にはでません。
1週間後以降で検査結果のための予約をお取りします。 - *患者さんの状態に合わせてアレルゲンになる食物を除去したり、食べる量を調整したりしていきます。
★当院では以下の2種類の方法で食物経口負荷試験を行っています。
食物経口負荷試験とは
アレルゲンと考えられる食物を、医師が食べる量を指示し、病院や自宅で少量ずつ食べて、アレルギー反応がでないか確かめていく試験です
➀外来食物経口負荷試験
小児食物アレルギー外来にて、医師が診察し安全面に十分配慮した中で試験を行っていきます。負荷試験にかかる時間は、約1時間~1時間半ですが、症状の出方によって変わります。
負荷する食物は、卵、牛乳、小麦、大豆、その他の加工品です。主に、卵焼き、牛乳、ヨーグルト、うどんなどで負荷試験を行っています。その他、加工品ではバターロールパンや食パン、ハンバーグやホットケーキなど、症状・状態にあった食品を、医師と相談して決めていきます。
★完全予約制となっており、第1~3木曜日は午前10時のみの1日1件、第4木曜日は午前10時・午後15時に1件ずつの1日2件で実施しています。
~外来食物経口負荷試験スケジュール~
第1木曜 | 第2木曜 | 第3木曜 | 第4木曜 | 第5木曜 | |
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10:00 | ○ | ○ | ○ | ○ | - |
15:00 | - | - | - | ○ | - |
②医師の指示のもと、自宅で食べすすめて来院時経過フォロー
医師が負荷食品の内容・量を決定し、受診当日の1時間前に指示されていた量を食べて来院していただきます。診察にて症状の有無や程度を確認し、今後の進め方・方針を決めていきます。
次回受診日までに医師から指示された量を自宅で食べすすめてもらい、症状が出た場合は早めにご相談いただくようにしています。
<当院で対応できない場合の主なご紹介先>
- 熊本地域医療センター
- (当院から紹介状をお渡しし、保護者様にて直接電話にて予約を取っていただきます)
- 国立病院機構熊本医療センター
- (当院から紹介状をお渡しし、予約センターを通して病院間で予約をお取りします。予約が取れたら、専用問診票(5枚)が国立病院ホームページからダウンロードできますので、事前にダウンロード・記入をされてから予約日に国立病院へ持参必要です)